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本文へジャンプ 2014年8月18日 

片桐孝洋の講義資料置き場


電気通信大学 大学院情報システム学研究科 
情報ネットワークシステム学専攻 「情報システム学特別講義3」

2014年前学期開講

近年、京コンピュータに代表される世界トップクラスのスーパーコンピュータが開発され注目されている。それに伴い、スーパーコンピュータの技術を取り扱う高性能計算(HPC)分野も注目されている。そこで本講義では、HPCに関する講義を修士学生向けの内容で開講し、HPC分野の基礎技術を習得することを狙う。

特に並列処理と、並列プログラミングのための通信ライブラリMPI(Message Passing Interface)の知識は必須であり、スーパーコンピュータ利用の観点から詳しく解説する。

並列プログラミング実習に関する話題を取り上げ、実際にスーパーコンピュータを利用する際に必要となる技術についても紹介する。

HPC分野で近年注目されている、ソフトウェアの自動チューニング技術に関する話題も取り扱い、HPC分野の基礎から最新技術まで幅広く解説する。

【講義日程】
前期火曜4限(14:40-16:10)
IS棟1階

【教科書(演習書)】
スパコンプログラミング入門−並列処理とMPIの学習−
片桐 孝洋 著、
東大出版会、
ISBN978-4-13-062453-4、発売日:2013年03月中旬, 判型:A5, 200頁
【本書の特徴】
 ・C言語で解説されています。
 ・C言語、Fortran90言語のサンプルプログラムが付属しています。
 ・数値アルゴリズムは、図でわかりやすく説明されています。
 ・本講義の内容を全てカバーしています。
 ・内容は初級です。初めて並列数値計算を学ぶ人向けの入門書です。

【参考書】
並列数値処理 - 高速化と性能向上のために -
金田康正 東大教授 理博 編著、
片桐孝洋 東大特任准教授 博士(理学) 著、
黒田久泰 愛媛大准教授 博士(理学) 著、
山本有作 神戸大教授 博士(工学) 著、
五百木伸洋 鞄立製作所 著、
コロナ社、
発行年月日:2010/04/30 , 判 型: A5, ページ数:272頁、
ISBN:978-4-339-02589-7, 定 価:3,990円 (本体3,800円+税5%)
【本書の特徴】
 ・Fortran言語で解説されています。
 ・数値アルゴリズムは、数式などで厳密に説明されています。
 ・本講義の内容に加えて、固有値問題の解法、疎行列反復解法、FFT、ソート、など、主要な数値計算アルゴリズムをカバーしています。
 ・内容は中級〜上級です。専門として並列数値計算を学びたい人向きです。

●レポート締切予定

    2014年8月11日(月)24時

PDF形式で、片桐まで電子メールで提出

●計算機情報
電通大の講義でFX10を利用する人は、以下のキューしかありませんので注意してください。

    ・キュー名: lecture


          

PDFファイル 日付  内容・コメント 

1.IS20140408.pdf

2014年4月8日 ガイダンス:
スパコンとは何か?ほか

2.IS20140415.pdf

2014年4月15日 プログラム高速化の基礎(その1):
性能評価指標、データ分散方式、ベクトルどうしの演算、ベクトル‐行列積、ほか

3.IS20140422.pdf

2014年4月22日 プログラム高速化の基礎(その2):
階層メモリ、アンローリング、ブロック化、その他の高速化技術、ほか

4.IS20140513.pdf

SP20140422.pdf

※この資料は、セキュリティ上、公開できない内容があるため、パスワード制御がかかっています。パスワードは授業中にお知らせします。

2014年5月13日
MPIの基礎:
MPIインターフェースの説明、リダクション演算、数値計算ライブラリについて、ほか

5.IS20140520.pdf

2014年5月20日
OpenMPの基礎
OpenMPの概念、並列化事例、ほか

6.IS20140527.pdf

2014年5月27日
Hybrid並列化技法(MPIとOpenMPの応用編):
MPIとOpenMPの同時利用、並列化事例、ほか

7.IS20140603.pdf

2014年6月3日  プログラム高速化の応用
ボトルネック同定と対応、その他

8.IS20140610.pdf

2014年6月10日 行列-ベクトル積の並列化:
サンプルプログラム(行列-ベクトル積)の実行、並列化の注意点

9.IS20140617.pdf

2014年6月17日 べき乗法の並列化:
べき乗法とは、サンプルプログラム(べき乗法)の実行、並列化の注意点

10.IS20140624.pdf

IS-Rep2014.pdf

2014年6月24日  行列‐行列積の並列化
行列‐行列積とは、ループ交換法、ブロック化(タイリング)法、Cannonのアルゴリズム、Foxのアルゴリズム、SUMMA、PUMMA、Strassenのアルゴリズム、サンプルプログラム(行列‐行列積(1):簡単版)の実行、並列化の注意点

レポート提出の注意

11.IS20140708.pdf

2014年7月8日 LU分解法の並列化:
LU分解法(ガウス・ジョルダン法、ガウス消去法、枢軸選択、LU分解法(外積形式、内積形式、クラウト法、ブロック形式ガウス法、縦ブロックガウス法、前進・後退代入))、サンプルプログラム(LU分解法)の実行、並列化のヒント、演習課題、レポート課題

12.IS20140715-1.pdf

IS20140715-2.pdf

2014年7月15日 非同期通信
1対1通信に関するMPI用語、サンプルプログラム(非同期通信)の実行
疎行列反復解法の並列化
疎行列データ構造、疎行列‐ベクトル積、疎行列反復解法

13.IS20140722.pdf

2014年7月22日 ソフトウエア自動チューニング:
背景、ソフトウエア自動チューニングとは、FIBER方式、自動チューニング記述言語ABCLibScript、ソフトウエアデモ、レポート課題

14.IS20140805.pdf

2014年8月5日
(補講日)
エクサフロップスコンピューティングに向けて
エクサに向けた壁、新アーキテクチャ(GPU、インテルMIC)、次世代スパコンの調査研究、計算科学者とのコ・デザイン、ほか



■2013年度夏学期のページへ

■登録者:41名、単位取得者:39名 (単位取得率:95.1%)
 
●成績内訳
  〇優:38名
  〇良:1名
  〇可:0名